めがねの雅
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めがねの雅
業界コラム
vol.001
【中国製メガネフレームの波紋】
[2010/1]

 人が日常生活の中で得る情報の80%以上の情報は視覚の情報です。メガネは近視、遠視、乱視や老眼の人々にはなくてはならないもの。『みる』ための道具です。また、最近ではおしゃれアイテムとしても欠かせぬものになっています。そんな、メガネの業界ですが2000年ごろから低価格競争が激化し大きく変わりました。いまメガネ市場に陳列されているメガネフレームの大半は格安の中国製メガネフレームです。

 日本国内でのメガネフレーム生産は、福井県鯖江市が有名ですが、福井県のメガネフレーム生産本数がピーク時の半分以下になっているのにかかわらず、メガネフレーム出荷本数自体は大きな変動がみられなかった近年のデータからも裏づけされています。その背景があり、中国製のメガネフレームも急速に品質が向上してきました。

 しかし、同じ中国製メガネフレームでも違いがある。一つは中国の企業が中国の工場で生産されたメガネフレーム。そして、日本のメーカーがデザインや規格などを指定し受注生産したメガネフレーム。そして、日本のメーカーが中国に工場を作り日本と同じ品質管理のもと生産された、中国製メガネフレーム。どれも、表記は中国製であるが出来上がったメガネフレームの品質は当然違いがあり、価格も激安のメガネフレームから、日本製に比べれば割安というものまで様々である。結局、どこの国製のメガネフレームが良い悪いという事ではなく、どこの企業が品質・生産管理しているかが重要である。

 例として、日本製のトヨタ、ニッサン、ホンダ、マツダなどの車は良いといわれるが、部品から何から全部日本製ではない。しかも、海外工場もあり、海外で販売されている。しかし、使用者の感覚は日本車である。つまり、日本の企業が品質管理し責任を持つ車という事である。

 ただ、今はデフレ真っただ中。メガネも安く買えることにこした事はなく、メガネもフレーム+レンズの一式で1,980円という店まで出てきている。メガネユーザーにとってはうれしい限りだが問題はメガネの品質である。見た目はデザインも良く変わりないが、実際にかけるとフィット感が悪かったり、すぐに型崩れしてしまったり、メッキがすぐに剥げてしまったりなど、よく聞きます。使い捨て感覚や、だてメガネならそれでもいいかもしれません。

 しかし、メガネが申請すれば誰でも販売が可能となった今でも、メガネレンズはれっきとした医療機器です。近視や遠視などを補正し、楽によく見えるしっかりしたメガネを作る場合はそうはいきません。視力、視覚機能、メガネレンズやメガネフレームの知識があり、使用環境や目的に合わせメガネを調整する技術を持っているメガネ専門店でないと、作れないでしょう。また、一度作ったメガネのアフターケアも期待するならば、メガネ販売店ではなく、メガネ専門店で購入するのがよいでしょう。メガネだけを販売していれば専門店というわけではありません。知識と技術を持ち合わせている人がその店にいるかどうかを判断しなくてはなりません。

 価格だけにとらわれて購入しても、使いにくい、疲れる、すぐに壊れたなど損をするのはユーザーです。メガネの本質は『みる』ための道具です。さらに、メガネにあなたが合わせるのではなく、あなたに合わせてメガネをつくるのです。


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